古代米と言われている赤米、黒米、緑米は野生稲に近い形態をしています。
野生稲は、一斉に発芽、開花、結実、落下することはなく、時期を微妙にずらして外的な変化(異常気象等)に対応し、絶滅を回避するようにしています。
また、結実した実は、発芽するために自然落下し、温度や水などの条件がそろうまで休眠します。
このような性質を持つ野生稲を栽培稲に改良するには
〇収量を多くするため、籾を多く付けるようにする
〇生育に統一性を持たせる
〇脱粒性をなくす
〇休眠をなくし、発芽に一斉性を持たせる
〇草丈を低くして倒れにくくする
等が必要なんですね。
これを実現した私達人間の米に対する思いは、相当なものなんだと感じます。