連作障害、野菜などを育てたことがある方はわかるかと思いますが、特にナス科の植物などを毎年同じ畑に植えると育ちが悪くなったり、特有の病原菌が増えたりしますよね。
しかし稲が連作できるのはどうしてなんでしょうか?
それは、田んぼには水が張ってあるというのが一番の特徴なんです。
川が用水から入ってくる水には養分が含まれていますし、田んぼに溜まった稲に有害な物質は流し出されるという風に循環しているから。
さらに、水をせき止めてためた状態にすると、土の中の微生物が酸素を食べてしまい土の中は酸欠状態になります。
そうなってくると酸性だった土が中性に近くなり、酸素が必要な有害微生物が死滅し、雑草も育ちにくくなります。
その後、土の中にある有機物(稲わら)などの分解がゆっくりと進み、稲の生育に良質の環境がととのってきます。
さらに、夏の暑さにも水を張ることで守られています。
posted by 田中米穀店店長 at 18:01|
栽培について
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